通信高校のデメリット:通信制高校では学習のモチベーション維持が難しいといわれますが、具体的な理由を教えてください。通信制高校で学習のモチベーション維持が難しい理由には、いくつかの要因があります。具体的な理由を以下に挙げてみます。1. 自己管理が求められる通信制高校では、ほとんどの学習が自分のペースで進められるため、自己管理能力が非常に重要です。しかし、特に高校生の場合、自己管理が苦手な生徒も多く、学習の進捗を自分でコントロールするのは難しいことがあります。計画を立てたり、締め切りを守ったりすることに対するモチベーションが欠けると、課題を後回しにしてしまい、学習が滞ることになります。基本的に通信高校だけに限らず、高校生は自己管理をするのが非常に難しいのが実情です。特に通信制高校では提出期限の決まったレポート課題を提出していくことで単位を取得していくことが中心となります。この自己管理(時間管理・規則の管理・約束事の管理)などを守る習慣づけをしていくために、つくば開成高等学校では在籍する生徒達全員とラインを結び、常日頃から連絡が取れるようにしています。学校側からの連絡や生徒側からの質問や登校日・時間の連絡など、普段使い慣れた携帯を利用して自己管理能力を養えるようにしています。2. 対面授業が少ない通信制高校では、対面での授業が少なく、基本的にオンラインでの学習が主になります。対面授業だと、教師やクラスメイトと直接交流しながら学べるため、モチベーションが維持しやすいのですが、通信制ではそのようなつながりが薄れます。教師や他の生徒からの直接的なフィードバックや刺激が少なくなり、モチベーションを保つのが難しくなります。つくば開成高校では1年生の時は全員が同じ授業を受けるシステムを取っていますが、2年生・3年生になるとそれぞれが違った進路選択を希望してきます。高卒認定を取って就職を一番に考える生徒、専門学校への進学を目指していく生徒、大学進学を目指したい生徒など様々です。さらに大学も理系・文系と方向性が違ってきますので、つくば開成高等学校では5つの選択肢を準備しています。高卒認定を目指すコース専門学校への進学を目指すコース大学進学を目指すコースまた、通信高校に在籍しながら理容・美容の資格取得を目指すコース将来の為に、選択コースで整体やトレーナーなどの資格を取得するコースなど、目的に応じたコースを多数準備していますこれらのコースはほとんどが対面授業形式の為、他校とは違ったカリキュラム校正になっています。3. 学校生活のルーチンが欠如している通常の高校では、毎日決まった時間に学校に行き、授業を受けるというルーチンが存在しますが、通信制高校ではこのような規則正しい生活がありません。規則的な生活がないと、学習の習慣を維持するのが難しくなることが多いです。毎日学校に行くことがないため、学習を後回しにしたり、休んだりしがちになります。自由登校の通学型のシステムをつくば開成ではとっていますが、毎日学校に来ることは強制をしていません。単位修得の為に登校日は設けていますが、時間に関してはある意味自由は登校時間になります。しかし、この登校日や日々の学校への登校に関しても、学校職員と常に連絡を取り、時間をかけて学校生活のリズムを修得させていきます。4. 仲間との競争や刺激が不足普通の学校では、クラスメイトとの競争や協力、意見交換などが学習のモチベーションにつながることが多いです。しかし、通信制高校ではそのような仲間との交流が少なく、他の生徒との切磋琢磨の機会がありません。これがモチベーションの低下を招く原因となります。仲間と一緒に頑張るという感覚が欠如しているため、自己中心的な学習に陥りやすいです。しかし、つくば開成高校では早くから卒業後の進路面談を積極的に実施、また、普段から生徒と教職員でのコミュニケーションの場を多く設けているため、自分の描いた目標に向かって仲間と共に切磋琢磨で頑張っていく習慣を身に付けて行きます。5. 学習内容が自己主導になりがち通信制高校では、学習内容を自分で進めるスタイルが基本です。この「自己主導型」の学習方法は、自分でやる気を出さなければ進まないため、学習意欲が低いと進捗が遅れがちです。また、教科ごとに学習の進度に差が出やすいため、ペースを合わせることが難しく、モチベーションを維持するのが大変になります。前に記載した内容と多少重複しますが、1年生の時は皆同じ科目の勉強、2年生からは自分自身の描いている、または教職員との定期的な面談で得た情報をもとに科目登録をして前に進んでいきます。その時に大切になるのが、将来像を個々人が描ける体制を取っていくことです。つくば開成高校では教職員が普段からキャリアサポートを行っていきますので明確な目標設定をして前に進んでいくことが出来ます。6. 教師との距離感通信制高校では、教師との接触が少なく、質問や相談がしにくい場合があります。教員との距離感が大きいため、理解できない部分があったときにすぐに解決できないことが学習意欲を削ぐ原因となります。また、オンライン授業では即座に質問することが難しく、学習の進行に障害が生じることがあります。全日制や通常の高校とはつくば開成高校は違い、オープンな職員室の施設になります。生徒達がいつでも声をかけられるようなレイアウトで、同じフロアーの教室の為教師や職員との距離感もほとんどない施設・校風になっています。7. 評価基準が曖昧に感じる通信制高校では、主に提出物やレポートを基に評価が行われることが多く、定期的な試験や成績発表が少ない場合もあります。そのため、自分がどれくらい進んでいるのか、学力がどの程度向上しているのかが実感しにくく、モチベーションを維持するための目標設定が難しくなることがあります。2年生からの選択での科目登録で進路に直結した科目登録を行っていきます。また、大学準を希望する生徒達には、実力試験や全国模試などを受ける機会を設け、自分の理解度やレベルを知ることが可能です。8. 孤独感通信制高校では、一人で学習を進めることが多いため、孤独感を感じる生徒も少なくありません。友達との交流や、クラス全体での活動が少ないため、学習への意欲が薄れることがあります。特に、学習の成果を他人と比較したり、みんなで頑張るという感覚を持つことが少ないため、個人のモチベーションに大きく依存してしまうのです。これらの要因が重なり、通信制高校では学習のモチベーションを維持するのが難しいと感じる生徒が多いです。しかし、自己管理能力を高めたり、適切なサポートを得たりすることで、モチベーションを保ちながら学習を進めることは可能です。つくばでは、グループ開催の学園祭・同じグループで実施する体育の合同授業、各種セミナーへの参加、また、選択コースでは社会人との交流など友達と一緒に行動する機会も多くあるため、あまり、孤独感については心配はいらないと思います。